トイレリフォーム、いつすればいいのでしょうか。
トイレで一番困るトラブルは使えなくなることなので、最悪壊れる前にしておきたいですよね。
そうはいっても、今のトイレの不便さに目をつむって使い続けるのはあまりオススメできません。構造上の問題や劣化などで掃除の手間もかかるほか、使う度にイライラが募って心理的にも負担になることも。
そのトイレ、我慢して使うよりも、思い切ってリフォームしてしまったほうがずっと経済的かもしれません。
こちらの記事ではトイレリフォームに適したタイミングや、その種類についてご紹介したいと思います。
トイレリフォームを迷っておられる方の背中を押せたら幸いです。
このようなお困りはありませんか?
トイレは一応使えるけれど、ここはなんだかなあ……と心当たりがあれば、リフォームのタイミングかもしれません。
■水の流れが悪い
トイレで水の流れが悪い時は、排水管が古くなって寿命を迎えている・尿石が配管に溜まっているなどの原因があげられますが、トイレが古い場合もあてはまることがあります。
トイレが古いと原因の特定が難しく、その時々に修理を行っていると、費用がかさばることに。
トイレは陶製のため強い耐久性を誇りますが、タンク内部に使用されている配管や部品などの寿命は10年ほどとされています。そのため、長く使用していればいるほど、不具合が出ても不思議はありません。
■水漏れする
トイレ内部で収まっているならまだ大丈夫ですが、床に水が染み出してきているなら焦ってしまいますね。
水漏れはパッキンなどが劣化しているなら交換で済むことがあります。ただし、トイレが割れてそこから漏れ出しているときはリフォームが必要でしょう。こちらは早急に業者に見てもらうほうがいいです。
また、手洗い部分の水が止まらないなども、部品の劣化が考えられます。
■臭いと汚れが残る
ひと昔前のトイレは凹凸が多いことから、そこに尿石などが蓄積すると、黄ばみができたり嫌な臭いがしたりします。
尿石はこびりついてしまうと洗剤では落ちなくなってしまうので、掃除だけではどうしても太刀打ちできなくなります。見た目も臭いも気になりだしたら、変えてしまったほうがいいでしょう。
このようなときもリフォームが必要かも
こちらでは、意外と必要になるかもしれないトイレリフォームについて紹介します。
■中古物件を購入、古い家に移り住むとき
古い住宅にあるトイレは、長い間使っていないものはとくに壊れやすくなっています。
そのため、移り住む際はリフォームをする必要があるでしょう。タイミングとしても生活しながらの工事より、まだ住んでいない状態ならスムーズに施工が進みます。
水回りのリフォームはたいてい1社で行えますので、多くの業者がトイレ・浴室・キッチン・洗面台をセットでリフォームできるプランを用意しています。費用も抑えられるので、合わせての工事を検討してみてはいかがでしょうか。
また、移住を推進している自治体であれば、条件次第でリフォーム費が出ることも。
■要支援・要介護の認定、自宅療養をするとき
要支援・要介護の認定は、介護サービスを受けるのに必要なものですが、これらを受けたらトイレをバリアフリー化するなどのリフォームをしたほうがいいでしょう。
高齢者による転倒事故のほとんどは、自宅で起こっているというデータが国民生活センターより発表されています。
要介護は常に介護を必要としている状態なので、自宅での介護をするなら、早めに行うのがオススメです。
また、高齢者以外でも長期的な自宅療養をする方がいれば、入口を引き戸にしておくとトイレ内で倒れた際に運び出しが容易になります。時間を争う緊急時には、アドバンテージになるでしょう。
バリアフリー化のリフォームは条件にあてはまれば、自治体から補助金を受け取れます。
また、設備の整った新しいトイレに交換すれば掃除の手間も省けるため、介護を受ける側もする側も負担が少なくなるでしょう。
トイレリフォームの種類
トイレのリフォームと言っても、本体を交換するだけではありません!
■温水洗浄便座の取付け
温水洗浄便座を新しく取付けるだけでも、意外と快適さが変わります。
寒い日は便座が温かいですし、温水シャワーは一度使うともう以前には戻れないという声もちらほら。
トイレリフォームのなかでは、比較的手軽に行えるものでしょう。
■本体の交換
現在はさまざまな種類のトイレが販売されておりますので、価格やデザイン、性能など予算が許す限り好きなものを選択できるでしょう。
また、最新のものでなくても型落ちを選んで業者と交渉が成功すれば、リフォーム費用を安くすることもできます。
■床、壁などの内装工事と本体交換
床や壁、天井などが老朽化して侘しい雰囲気だと、トイレを新しくしても浮いてしまいます。
そのようなときは、内装も真新しいものに変えてみるといいでしょう。
汚れが溜まっていたり、臭いが染みついていたりもするので、好きなデザインの壁紙も選べるほか、清潔さも取り戻せます。
■和式から洋式への変更
古い住宅などには、まだ和式のトイレが存在します。
多くの場合、住んでいる方はご高齢のため、洋式へと変えたほうが身体的な負担も少なくなります。
段差のある和式のトイレの上からアタッチメントで取付けるタイプなどは、費用が抑えられますが、新しく取付ける場合は内装も変える必要があるので、工事の規模が大きくなるでしょう。
■バリアフリー化
手摺りの取付け、引き戸への変更、スペースの拡張など、工事内容はさまざまです。
ちなみに上にあげた和式から洋式への変更もバリアフリー化に含まれます。
申請すれば自治体から補助金を受け取れるケースが多いです。
リフォームすると得られるメリット
トイレをリフォームすると、意外な面で得することがあります。
■快適に使える
快適とは言い難いトイレを使っていた方にとっては、その使いやすさに驚くかもしれません。
現在のトイレは節水効果が高く、以前のトイレで使用していた水の3割ほどで流せるようになりました。
これに付随して洗浄音が抑えられたタイプも開発されており、とく小さなお子さまがいる方やマンションなどで階下に響くのが気になっていた方にとっては、効果を実感できるのではないかと思います。
■掃除がしやすくなる
現在のトイレは汚れがつきにくい加工がされており、構造も昔より複雑ではなくなったので、掃除がしやすくなりました。
タンクレスタイプは空間が広くなるため、床や壁なども掃除がしやすい環境になります。
■光熱費の節約に
節水効果のあるトイレにすれば、もちろん水道代を節約することができます。
加えて、温水洗浄便座にかかる電気代も節約できるタイプが出てきましたので、家族4人で一年使えば、約2万円近い節約になるという試算も。
長く大切に使えば、元を取るまでは難しいですが、古いトイレを我慢して使うよりもはるかにお得です。
まとめ
トイレのリフォームは使い勝手が悪くなったときにしてしまったほうが、経済的にも気持ち的にもプラスになると言えるでしょう。
壊れた時に急いで手配しようとすると、焦りからミスを生んでしまうこともあるので、落ち着いているときに計画するのがベストです。
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