お風呂のリフォームと聞くと、どうも大げさに聞こえて尻込みしてしまうかもしれません。
たしかに水道やガス、照明のための電気が一つの部屋に引かれており、タイルが張られているとそれをハンマーで解体するなど、リフォームのなかでは重めの作業が入ります。
しかし、お風呂をリフォームすることで得られるメリットは非常に多く、毎日使うからこそ、その良さを実感できるでしょう。
ストレスが溜まり、リラックスしたいときに取る行動として「お風呂に入る」あるいは「銭湯・温泉に行く」という方法は、どの調査でも必ずと言っていいほど上位にあります。現在は「サウナで整う」が若年層を中心にブームとなっており、日本人にとって入浴は体を洗う以外にも、心の調子を整える大切な習慣の一つと言えるでしょう。
今回は毎日が快適になるかもしれない、お風呂リフォームによるメリットについてご紹介します。
迷っておりましたら、ぜひ参考にしてみてください。
お風呂リフォームで得られるメリット
■きれいになる
毎日使う身としては、やはり清潔なお風呂が一番です。
当然ともいえるものですが、お風呂がきれいになることでたくさんのメリットが生まれるので侮れません。
タイル張りのお風呂などでは目地に黒カビが生え、見た目も悪いほか胞子を吸い込んでしまうと身体にも悪い影響が出てしまいます。日常的に壁や床も掃除ができればベストではありますが、現在は定年退職後でも多忙な方が多く、浴槽を洗うだけで精いっぱいなのではないでしょうか。
現在はユニットバス(システムバス)が主流となっています。
このタイプのお風呂はカビが生えにくいよう水はけがよくなっていたり、汚れがつきにくい素材でできていたりなどの高い機能性が特長です。
経年劣化したお風呂場は掃除でも取り切れないくすみなどが残りがちですなので、空間自体が暗く感じます。汚れがなくなればそれだけで明るい空間になりますので、思い切ってリフォームしてみるといいかもしれません。
■使いやすくなる
在来工法とよばれるモルタル仕上げのお風呂は、設備の古さから徐々に使いにくさを感じるようになります。
水栓を例にあげると、蛇口ハンドルを左右にひねるものがありますが、経年劣化すると締まりにくくなって水が漏れ出たり、年を取って手に力を入れるのが難しく蛇口ハンドルをひねられないことが。
現在はスイッチタイプや、弱い力でもハンドルをひねられるタイプが多く発売されており、高齢者だけでなく子どもや障がい者でも使いやすい設計になっています。
ユニットバスは工場でまとめてパーツを作るため、大量生産が前提となっています。そのため、大多数の人にメリットを感じられるよう、お風呂の最適解が詰まっているのです。
古いタイプのお風呂からリフォームすれば、ユニットバスの使いやすさに驚くかもしれません。
■汚れにくく掃除しやすくなる
現在のお風呂は汚れがつきにくく、掃除がしやすい材質でできています。
お風呂は湿気が発生するため、なかなかカビ汚れから逃れられません。そこで、現在は乾きやすく皮脂汚れのつきにくい材質にする・水はけがよくなるよう細かいパターンにするなど、カビの発生をさまざまな面から抑える工夫が施されています。
また、換気扇も古くなってしまうと換気機能が落ちてしまうので、古いお風呂であるほどカビが発生しやすくなります。
そうなると掃除の手間を取られてしまうほか、健康面でも悪い影響が出てしまうので、設備の見直しとしてもお風呂のリフォームはオススメです。
また、最近では自動で浴槽内や床を洗浄してくれるお風呂も登場しており、帰宅時にスマートフォンで操作すれば残り湯を抜いて洗浄し、お湯を溜めてくれるまでノンストップでしてくれることも。
■テレビをつけられる
夜の時間帯はテレビのゴールデンタイムのため、テレビからなかなか離れられず、お風呂の時間が遅くなってしまったことはないでしょうか。
大人であればまだしも、子どもはおもしろい番組が始まってしまえばその場から動こうとしなくなってしまうので、入れるまでに苦労してきたご家庭は多いかと思います。
お風呂にテレビを取付ければ、そのハードルも低くくなるかもしれません。
疲れて帰ってきたときの、テレビを見ながらの長風呂はこの上なく贅沢な時間になるでしょう。
■暖かくなる
ユニットバスは断熱性・気密性に優れており、熱を逃しにくいことから暖かい空間を保てます。
というのも、ユニットバスはマトリョーシカのような入れ子構造になっており、もともとの空間の中にもう一つ空間を作るため、熱が留まりやすいのです。
在来工法のお風呂は、もともとの空間にモルタルなどで防水仕上げを施していることが多いので、寒くなりやすい空間。冬場は寒さから入るのがおっくうになってしまうことが多いでしょう。
また、このような寒いお風呂はヒートショックとよばれる健康上良くない現象を引き起こすことがあります。
暖かい部屋から寒いお風呂場、そして熱い湯舟に浸かることで血圧が変動し、高齢者の方は脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。古い家屋に住んでいる方はやはり高齢者の方が多いため、在来工法のお風呂からユニットバスにすれば、ヒートショックのリスクを背負わずに済むでしょう。
■光熱費を節約できる
ユニットバスは湯舟の温かさや空間の暖かさを保てるため、光熱費を抑えることができます。
寒いお風呂場だと、身体を温めるのに時間やお湯がかかるため、冬場はとくに光熱費が跳ね上がるでしょう。ご家庭の人数によっては、お風呂に入る時間が空いたりするなどして湯舟が冷めてしまい、追い焚きの回数が増えてしまうことも。
現在は自動で湯舟の温度を保てる機能がついているため、大きく温度が下がることがなく、かかる光熱費を最小限に抑えられます。
また、栓を閉め忘れて湯舟が溜まっていなかった!という事態は誰もが覚えのあるうっかりですが、無駄になってしまった水道代・ガス代もしくは電気代を想像するとうっすら怖いものがありますね。
現在のお風呂は、栓の閉め忘れを感知してお湯を止めてくれたり、入れる際に自動的に栓をしてくれたりとうっかりを防いでくれる機能がついていることが多いので、認知症でなくても認知機能が低下しやすい高齢者にとってもオススメです。
■足を伸ばせる
リラックス空間であるお風呂でも、浴槽で足を伸ばせるか否かで快適さがまったく異なります。
狭いお風呂場は拡張できないと思われるかもしれませんが、スペースがあったり、壁をずらすことができれば工事が可能です。壁をずらすとなると脱衣所が狭くなるデメリットこそありますが、それでも広いお風呂というのは有り余る魅力があるでしょう。
なお、以前は出窓のように外壁に飛び出す形で浴室を拡張するユニットバスがありましたが、現在はメーカー側が撤退しているため、施工できません。
■老後に備えられる
年を取ると、お風呂場は体力的にしんどい部分が多くなります。
もともとお風呂では、湯舟に浸かる時に足を上げてまたいだり、湯舟や腰掛けから立ち上がったりと、身体に負担がかかる動作が多いです。その動作一つひとつに負荷を掛けないよう手摺りを取付けるほか、中で倒れてしまったときに外からドアを開けられるよう引き戸や折れ戸にするなど、老後を見据えたリフォームは今後重要になってくると言えるでしょう。
まとめ
お風呂は老若男女毎日使う場所のため、誰でも使いやすく優しい設計のお風呂にリフォームすれば、その後年を取った自分にとっても快適に過ごせることでしょう。
リフォームのIRCは福岡県にてお風呂をはじめとした水回りリフォームのほか、内装・外装リフォーム、外構・エクステリア工事を承っております。
そのほか、オール電化に伴うエコキュートやIHクッキングヒーターの設置、エアコンの取付け工事など幅広く行っており、リフォームの大小は問わずさまざまな「困った」を迅速にカバーいたします。
現在リフォームのご注文を受け付けておりますので、お見積りやご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。