福岡県にて外壁塗装をはじめとしたリフォームを承っております、リフォームのIRCです。
下塗りは外壁塗装の仕上がりを左右する、大事な工程。
外壁塗装は通常、3回塗りを基本としていますが、下塗りの塗料と中塗り・上塗りの塗料は別ものです。
下塗りは1回で終わることが多いものの、外壁の状態によっては2回塗りすることもあるため、塗装を計画されていると「もしかして1回だと足りないのでは?」と思った方もいるかもしれません。
今回は外壁塗装に置ける下塗りの役割、種類、塗る回数の違いについてご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ 下塗りの役割
下塗りの役割としては、主に4つがあります。
・塗料の密着を高める
外壁塗装は樹脂を主成分とする塗料を使用して、耐候性を高める工事ですが、中塗り・上塗りで使用する上塗り塗料に接着力はあまりありません。
そのため、下塗りをしない状態で塗ると、表面の塗料がすぐに剥がれてしまいます。
外壁と上塗り塗料を接着させ、上塗り塗料のもつ強い耐候性が発揮できるよう、下塗りが行われます。
・吸い込みを防ぐ
外壁にそのまま上塗り塗料を塗った場合、外壁が塗料を吸い込んでしまうため、仕上がりにムラができます。
下塗りをすると上塗り塗料の吸い込みがなくなり、塗りやすい状態に整います。
・発色をきれいにする
下塗りをすることで、上塗り塗料の発色をきれいにすることができます。
元の外壁が濃い色をしていて、淡い、もしくは明るい色へと塗替える場合、そのままだと元の色が透けて予定通りの仕上がりにはならないかもしれません。
白く着色された下塗り塗料を使用することで、このような事態を避けられます。
・下地の補強
劣化が進んで補強の必要な外壁は、下塗り塗料でフォローすることがあります。
ひび割れだと、フィラーという下塗り塗料をすり込んで隙間を埋めるほか、サビの付きやすい金属の付帯部は、サビ止め塗料を使用します。
■ 下塗り塗料の種類
下塗り塗料の種類は、以下の3つが代表的です。
・シーラー
シーラーは主に密着性を高め、吸い込みを防ぐ下塗り塗料です。
外壁が窯業系サイディングの場合、吸い込みやすいためシーラーがよく使われます。
・プライマー
種類というより、下塗り塗料の総称のようなものですが、シーラーよりも密着性が高いです。
金属外壁・金属屋根・棟板金などの金属パーツは、塗料が剥がれやすく、プライマーが使用されます。
・フィラー
細いひび割れやでこぼこがある場合は、パテと下塗りを兼ねる、フィラーを塗ります。
モルタル外壁で使用することが多いです。
■ 下塗りは1回だけ?
基本として、外壁塗装で下塗りは1回です。
ただし、外壁の劣化が大きく進んでいる場合は、2回実施することもあります。
2回塗れば耐久性が上がるのではないか、と思ったかもしれませんが、そうでもありません。
長持ちさせるのは上塗り塗料の役目なので、下塗りそのものに耐候性はなく、あくまで下地を整えることしかできないからです。
なお、一部の上塗り塗料には下塗り塗料を必要としないものもありますが、非常に数が限られるため、基本として下塗りが省かれることはありません。
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■ まとめ
外壁塗装における下塗りは、上塗り塗料の密着を高める、吸い込みを防ぐ、発色をきれいにするなどの役割があります。
下塗り塗料は、用途や外壁の種類、上塗り塗料との相性から、使用するものが異なります。
外壁の状態によって2回塗りをする場合もありますが、2回塗りで耐久性が上がることはなく、あくまで状態を整えるのみです。